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危うし相撲界! [あ~~、何てことを]

今日は、昨今ニュースを賑わせている相撲界の「八百長事件」についてちょっと。

お相撲さんは身体が大きいです。(当たり前か^^;)ですから、鍛えることが出来ない関節に大きな負担が掛かります。例えば膝には、体重の4~7倍の重量が掛かると言われていますので、お相撲さんの平均体重を120キロくらいと推定しても、体重約80キロ(推定)の僕と比べると160キロ~280キロ分余計に膝に負荷が掛かることになります。大人気だった小錦関は現役時代240キロありましたから、その場合は、え~っと、[ちっ(怒った顔)]・・・640キロ~1120キロ・・・なんと[exclamation][exclamation]1トン以上の余分な負荷が掛かります。また、幕内クラスのお相撲さんの、立会いでぶつかる衝撃は1トンを超えるそうです。そうすると・・・小錦関の膝には、時として2トン以上の負荷が掛かることになります[がく~(落胆した顔)][がく~(落胆した顔)]。(現実には足が少し後ろに滑ったりしてエネルギーはある程度相殺されるはずですが。)

こんな状況で、膝なんか治りっこ無い。僕が治療しても無理(例えが意味不明ですけど[ふらふら])。ですから小錦関は膝を痛めてから、かなり稽古や治療を頑張りましたが、なかなか思うような相撲が取れず、引退してしまいました。当時偶然、膝を痛めた取り組みをテレビで見ていました。痛そうでした。

普通の人(体重80キロはぎりぎりの線だと思います。ははは。。)でさえ膝に重症を負うと、スポーツの完全復帰にはリハビリを含めて3ヶ月を要すると思います。しかしお相撲さんは2ヶ月に一度、お給料の決まる「本場所」があり、その間にも巡業があり、その他色々な行事があり、それらをこなしながら治療をするしかありません。地方に行くと、いつもの信頼している先生の治療を、受ける事が出来ないこともあると思います。

身体が資本であるお相撲さんは、お互いにそれを判っていると思います。ですから不可抗力もあるとは思いますが、基本的には相手のケガをしているところを蹴ったり、脇で挟んで捻るなんて「はしたない事」はしないと思います[猫]。もし行なえば、それこそ「相撲道」に反し、見ている方も面白くないと思います。しかし、ある面では相撲は「力が全て、番付が全ての実力主義」であることも真実です。「相撲道」と「実力主義」、その間をバランスを取って、力一杯頑張っているのだと思います[犬]。そしてその一生懸命な姿、相手の弱みに付け込まないフェアな取り口に、お客さんは感動したり、力を貰ったりしながら、こちらも力一杯応援するのでしょう。その「相手の状況について多少の斟酌をする、フェアな精神」の延長線上に「八百長」が無くならない事情があるのだと思います。

何が言いたいかというと、もちろん、金銭で星を売り買いするのは悪い事で言語道断!ですが、あまりにも厳しい処分や、「相撲は勝負に真剣に行なわなければならない」が「相手の状況を一切斟酌してはイケナイ」等と世論の嵐が吹くようになると、「真剣勝負」が一人歩きをして、「勝ち負けだけの殺伐とした相撲」にならないかと心配になったのです。

怪我をしたらもう終わりだから、元気なうちに少しでも番付を上げようとすると、やはりライバルの弱点を突きたくなるのは人情です。「長く苦しんだケガから、努力で復活した」なんて力士は、もう出て来なくなるかもしれません。相手の弱みを攻めないで、それで負けたらそれを真摯に受け止める、という完璧な人格を、二十歳前後の若者に求めるのは酷だと思います。

僕は、マスコミの方々は相撲協会が設置する第三者会議の処分を含めた経過と結果を淡々と放送してくれれば良いなぁ、と願います。

今回は色々な方から、お叱りのコメントが来る予感が・・・(^^;

 


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