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見えないギブスその2 捻挫編 [身体のこと]

あ〜またまたブログをサボってしまった^^;

暑いとやはり・・・ってまたまた言い訳を・・・

気を取り直して6月の続きを、っと。

さて、前回、骨折とギブス固定について簡単に書いてみました。簡単に言うと、ギブスは便利ですが、固定している間に関節が硬くなってリハビリに時間が掛かるよ、って事です。ちょっと簡単すぎるか[ふらふら]

で、今回は捻挫編です。

捻挫は「関節の生理的な可動域を越えて、その後元に戻ったもの」と書きました。ですから骨折や脱臼に比べると重症度は低いことが一般的です。しかし、可動域を越えた時に靭帯を切ってしまったり、周辺の神経や血管にダメージを与えてしまうこともあります。こうなると捻挫と侮ってはいけません。やはりギブスで固定することになります。でも、この事については前回とダブリますので今回は省きます[わーい(嬉しい顔)]

今回僕が書きたいと思っていることは、ギブスなんか必要のない捻挫についてです。一般に捻挫だと受傷した直後から腫れが出て、痛みもあり、ちょっとキツイものだと翌日に内出血なんかが起きます。例えば足首や膝を捻挫すると、たいていの場合はビッコを引いて歩く羽目になります。

ど〜してビッコになるのか?というか、ビッコはどうやって歩くことを言うのか?足首が痛いとまず踵を地面に着けなくなります。かと言って、つま先立ちをするには足首を曲げなければ出来ません。でも痛くて曲がりません[ちっ(怒った顔)]では膝をうまく使えば歩けるか?これも上手くいきません。膝は後ろに曲げることしか出来ないので、足首を固定して膝を曲げると後ろにしか脚を曲げれません。これでは前に進めない。[がく~(落胆した顔)]そこで股関節を使います。股関節を使って前に脚を上げて膝を曲げてみます。すると足は前に出ますが、持ち上がってます。身体を前に倒すようにしてドシン!と降ろせば前に進みますが、その衝撃が痛めた足首に響くためにとっても痛くてこれもダメです。[ふらふら]

結局膝を真っ直ぐに近い軽く曲げた状態で、股関節を支点にして脚全体を振り子のように前に振り出す歩き方が、一番足首に負担が架かりません。足首を動かさないで大腿の筋肉を緊張させて膝を固定して、脚全体を股関節を使い、振り回すようにして歩く。これが「ビッコ」です。変な歩き方で脚も疲れますが、歩けないよりマシです[猫]

さて、この歩き方と筋肉の使い方、どこかに書きましたよね。

そう、ギブスを足首にしたときと同じ筋肉の使い方です[ひらめき]つまり捻挫の場合も「見えないギブス」を着けて歩いている訳です。ギブスを着けていると大腿や股関節が硬くなるので、それらも緩めていかないと治りが遅くなる事は前回書きました。ですから捻挫の場合もそこを考えて治療しないと早く治らないという事になりますね[わーい(嬉しい顔)]

でもね、捻挫には一つ落とし穴があります。

ギブスを着けなくてはならない骨折や酷い捻挫の場合は、普通リハビリもきちんと患者さんはしてくれます。しかしそんなに酷くない捻挫ごときは、歩くことが出来るようになるとスポーツや仕事にすぐに復帰しようとします。まだ完全には治ってないと少し痛みがぶり返します。すると軽いビッコで家路につくことになります。そして次の朝少しマシになっていると、また仕事やスポーツをします。まあ、何とか出来るのでやりたい気持ちは良く分かります。何時までも休んでいてレギュラーから外されたりしたくないですもんね[犬]

しかし、そうこうしている内に「ビッコ」が習慣になってしまうのです。もちろん軽いビッコですよ。歩いたり、階段を上り下りしている位では痛みは感じません。やや違和感くらいは感じる人もいると思います。また、厄介なことに一生懸命身体を動かしている時はこのビッコの習慣は出てきません。でも無意識に歩いている時は必ずビッコになっています。これが「落とし穴」です。

良く捻挫はクセになりやすいからキチンと治した方が良いと言います。でも通常は足首なら足首の「痛みが完全に無くなるまでは治療しなさい」という事だと受け止められていると思います。だけどこの軽い軽いビッコのクセも治してしまわないと、傷めた方の脚全体はビッコの為に、痛めていない脚とアンバランスな動きのままで、通常は動きが硬い方(以前に痛めた側)の足首が不意に、何でもない無意識の動きで捻挫してしまうことになります。これが「クセ」です。捻挫をした関節に捻挫癖が付いた訳ではないのです。動きが硬いアンバランスさが残ってしまう事が問題なのです[がく~(落胆した顔)]

足首が完全に痛みを感じなくなるまで治療をしたとしても、動きのアンバランスが解消されないとクセは残ります。初めはスポーツの途中で無理な動きがあって捻挫をしたのに、2回目以降は何でもないただ歩いているとか、走っているとか、何でもない段差につまずいて捻挫をするというのは、かつて痛めた関節を庇うためにビッコを引く事によって、硬い筋肉を作り、その結果「見えないギブスのようなもの」をあちこちに作ってしまい、それが外れていないからなのです[猫]

では、「見えないギブスのようなもの」はどうやって外すか?

治療中ならそれを作らないように、予め硬くなりそうな筋肉を患部と一緒に緩めておく事です。クセになってしまった捻挫の場合のそれらをどうやって外すか・・・

・・・・それは企業秘密です[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]


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