見えないギブスその3 日常生活編 [身体のこと]
さてさて、今回は間を置かずに書いてみました。実はブログと言うものは、「下書き」というものがあって、一度に書かなくてもそこに書いておいて、完成したら投稿するという機能があることに最近気がつきまして・・・どんだけアナログなのか^^; でもこれで一度に時間が取れなくても、ちょこちょこ書いていけます
初回に書かせてもらいました「見えないギブス」ですが、前回は「見えないギブスのようなもの」に変化しています。気が付いていました??で、今回は「気付かない身体のクセ」に変化します。う~ん、なんとも良く考えられたシリーズですね~(自分で言うな~~)
前回は痛みの為に自然と身に付いてしまった軽い軽いビッコのクセが「見えないギブスのようなもの」を気付かないうちに身体に付けてしまい、意識的に身体を動かす、あるいは一生懸命スポーツをしている時はそのクセは現れないと書きました。思い当たる所はありますか?思い当たった人には、今回の話の意図が、もうお分かりだと思います。
早速書いてしまいましょう。自分では気が付かないうちに身に付いてしまった「気付かない身体のクセ」=「見えないギブスのようなもの」は恐らく殆どの方にあると思います。例えば僕は右脚を上にして脚を組むクセがあります。そして左脚を上にして組むとバランスが悪く、違和感を感じます。片脚を上にして組む事は、どう考えても身体にゆがみを作る姿勢なのですが、僕自身は全然そんなことを感じていません。でも、逆に左脚を上にして脚を組むと途端にアンバランスな違和感を感じて、その姿勢を維持するのに少々頑張らなければなりません。頑張らなければならない、という事は、左脚を組むときに「無理が掛かる」=「どこか固まっている所を引っ張っている」という事ですね
例えば女性の場合、横座りをする人が多くおいでます。でも逆の横座りをすると、キツく感じたり、その姿勢を維持しようとすると手で支えなければ出来なかったりします。男性の場合は運転中に肘掛に左肘を乗せて、右脚はアクセルとブレーキを使うために伸ばし気味にして、逆に左脚を少し引き気味にして、身体を重心を左側に傾けて運転する人が多いです。昔の車には「クラッチ」があり、このような姿勢を取っていると運転しにくいのでそうでもなかったと思うのですが、今の車はAT車が多いので、たいていの車は肘掛が付いています。それに肘を乗せると自然に上記のような姿勢になります。僕も気が付くとこんな姿勢を取っていますでもこうなると、左股関節、左膝、左足首、左肘と肩に「姿勢のクセ」が付かない訳がありません。身体全体も少し左に捩じれています。
この他にも、多くの人が毎日繰り返し比較的長時間している姿勢によって、気付かない内に身体にクセをつけている事が多く、僕はこれらがすべての痛みの原因ではないにしても、無意識でする日常の中の、何でもない動作で痛みを出してしまうケースは、こう言う「気が付かない身体のクセ」=「見えないギブスのようなもの」が引き起こすものが多々あると思います。いつもと同じように歯を磨いたあとに、うがいをしてギックリ腰になるとか、ちょっと後ろに腕を伸ばして物を取ろうとした時に腕に激痛が走った、なんて場合はこれだと思いますよ
そんな風に見てみると、前回足首の捻挫を例に書かせて貰ったように、身体に「見えないギブスのようなもの」を付けていると、患部の回復が遅くなるわけですから、一番良いのは身体のクセを作らない事なのですけど、なにせ「気が付かない」訳ですから、なかなか予防が出来ません
だからせめて僕は、痛くなったら早く治すために身体の「見えないギブスのようなもの」を見つけて、それを作ってしまう姿勢を思い巡らし、患者さんと話をして、思い当たることがあればそれをなるべく控えて貰うようにしています。
これだけでも結構早く治りますよ
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